特集 昭和50年代築住宅のリフォーム
お施主様は、大阪駅まで徒歩圏内という好立地、しかも閑静な住宅街に建つこの古家にその資質を見 出され、リフォームの決心をされました。 リフォームに当たって、お施主様は様々なアイデアを持っておられましたが、様々な制約の中で、実現 化の努力を行いました。 リフォームでは、既存の壁や天井を外してみた時、予想外の構造が出現したり、様々な問題が出てく ることが多々あります。 しかしその都度、現場で知恵を絞り、手作りに近い感覚のリフォームとなりました。 |
居間、食事室
元々、桁、梁(水平に見える木材)より下に天井が張ってありましたが、全て撤去し、あえて束や母屋を 見せる意匠としました。 これにより、既存では望めなかった、開放的でダイナミックな空間となっています。 上下2段に及ぶキッチン窓は明るく、上下方向への広がりを感じさせるものとなっています。 また、仕上を綺麗にするだけではなく、既設梁に新しい梁を追加補強し、耐震性を向上させています。 ウッディな仕上の中にメタリックなキッチンがアクセントとなっており、機能的にも最新のものを備えてい ます。 |