住宅建築
南東面外観
閑静な住宅地の一角に位置する住まいです。長く直線的なアプローチの階段を経て玄関の扉を開けると 僅かに光が漏れる吹抜空間が人を迎え入れます。4〜5帖程の光庭を取り巻く様に部屋が構成され、ここ を通じて自然の光と風を導き、また部屋同士の気配を感じ取れる様になっています。 写真手前の庭にはピアノの形のテラスもあったりなんかします (^^) |
居間吹抜(右が中庭) | 玄関ホール吹抜 |
撮影:喜多 章 |
正面外観
和風建築を集めた特集を組んでみました。是非そちらの方も御覧いただければ幸いです。 |
玄関ポーチ | 茶室躙口 |
撮影:喜多 章 |
写真の住宅は新築時、北欧風の佇まいとバランスのとれたプロポーションで建築雑誌HIROBAの19 74年度ひろば作品賞を受賞いたしました。最近の日本の住宅は、上へ上へと建築が延び、軒の出も 殆ど無いノッポな住宅が多いですが、改めてこの様な低く身構えたスタイルと豊かな軒の出を持った 住宅の美しさを再認識いたします。窓には無粋な外付けの雨戸は設けず、壁に内蔵しています。また、 玄関の壁と屋根を切離すことで、屋根の浮遊感を出し、軽快なイメージとしています。この住宅も幾度 かの改修、増築が行われて現在に至っています。 |
(07.12.05追記)残念ながら、現在はオーナー様が変わり、別の建物が建っています (_ _)
南西面外観 | 増築部分 |
写真は後の増築が行われたもの。同時に既存部分の外壁もオリジナルを保ったまま改修され、統一 感を持たせてあります。 |
西面外観 | 増築部分光庭 |
増築部分光庭の壁面がデザインされ、無味乾燥になりがちな空間にアクセントを添えています。
外観
開口部を大きく取ったほか、白いマッスを水平に伸びやかに構成することによりスケールの大きなダイナ ミックな建築となっています。金属や自然石などの異種材料が巧みに調和され、ある種日本的な表情も 醸し出されています。 |
ポーチ | 玄関ホール | 居間、食事室 |
外観 | ポーチ | 中庭 |
水平を基調とした構成は、玄関庇にも反復されます。その中でサイドの円筒の壁が大きなアクセントと なっています。 |