ここでは大願塔の設計過程と施工途中のスナップを少しご紹介します! |
南面イメージスケッチ
大願塔設計終盤に描かれた立面検討図です。実際は手前に阿弥陀堂が建っており、塔下部の地下部 分はあまり見えませんが、こうして見ると堅牢な半地下部分と上に建つ大塔の関係がよく解ります。 |
祈祷室イメージパース
芯材を必要としない鉄骨構造を活かした空間の広がりをCGで検討している。また通常小壁となる欄間部 分にガラスを入れ室内に微かな光を導くイメージも表現されており、後にここにステンドグラスを嵌め込むア イデアに繋がる。 |
位牌室イメージパース
壁面に画かれたガラスモザイク壁画により幻想的に浮かび上がる真言密教の曼茶羅の世界、宇宙観を現 した空間をCGで検討している。 |
鉄骨が上がった状態 | 上重屋根鉄骨小屋組を見る | 鉄骨と木造ハイブリッドの小屋組 |
まさかこの鉄骨が木造外観の大願塔になる とは… 内部構造が良く判る貴重なショットです。 |
母屋、棟木、軒先は既に鉄骨本体で“反り”が付けられてい ます。木造では伝統的な木造建築の大工さんはこれら加工 組付けの技をお持ちですが、鉄骨で同じことをするのは中 々変難しい作業になります。 |
鉄骨造ですが軒先の桔木に相当する部分が取付られてい ます。奥に地垂木も見えます。 |
鉄骨架構見上げ
この状態を見られた方から「お寺に一体何を作ってるんですかっ(@_@)」とご心配の声も…下重の木造部分 も上がってきていますが、お寺らしく見えるにはもう少し時間が掛かります。 |
上重屋根軒先 | 母屋取付-1 | 母屋取付-2 |
桔木先端に裏甲、茅負、上裏甲、軒付下地が取付られてい ます。 |
鉄骨下地に野垂木を取付けるための母屋が方形棟から取 付られています。 |
木造の母屋が全体に取付けられたところ。ここから野垂木 が取付られていきます。 |
野垂木取付
ようやく木造のお寺らしい姿になってきます。主体は鉄骨造にはなるものの、その上は殆ど木構造の伝統 的工法で仕上げられていきます。 |
野垂木取付 | 野地板取付 | 屋根銅板取付 |
上重亀腹漆喰下地 | 藁 | 土塗壁 |
ステンレスパイプと亀甲網に縦縄・横縄流し、伝統的な漆 喰塗りとしている。下地を中から覗くとドームの様な不思議 な空間。 |
すさ材料にも用いられる藁ですが、これは土塗壁の表面近 くに用い、鉄筋コンクリートで言えば“鉄筋”の様な役割を果 たします。 |
漆喰塗下地となる土塗壁。 |
相輪
相輪 | 九輪 | 九輪組付け |
宝珠、請花、9段からなる九輪、露盤、伏鉢 風鐸により構成される。本大願塔では避雷 針を内蔵している。 |
相輪の構成材は全てブロンズ製鋳物で現寸決定された。こ れは組上げる前の九輪。自動車のアルミホイールみたいに 見えますね。 |
相輪支柱は電蝕、並びに耐久性を考慮しス テンレス製とする。 |
宝珠(水煙付)(模型) | 製作された宝珠 | 宝珠組付け |
宝珠を1/2サイズの模型で検討している。球 体は心材に地球儀を作る要領で厚紙を貼付 けている。 |
斗供の斗現寸 | 斗供組付け | 下重の二手先組斗供完成 |
斗供(ときょう)の供は本来「木」偏に「共」という漢字です。こ れを現寸で検討しています。 |
彩色は施工後に手の入らない部分は予め彩色された状態 で組付けを行います。 |
地階配筋中、阿弥陀堂を見る | 宝鎖受(火炎宝珠) | 六葉金物と風鐸 |
阿弥陀堂から地階位牌室へ入る玄関となる、唐破風を型 取った庇の複雑な形状のコンクリート型枠が見られます。 |
相輪から下がる宝鎖を受ける火炎宝珠。 |
釘隠し飾りとなる六葉と宝鎖より下げられる風鐸の現寸。 |
ご覧頂きありがとうございます! <(_ _)> |